コラム｜冬支度
尾道・松永の美容院・美容室 Ravish（ラヴィッシュ）

ようやく秋らしくなってきた今日この頃、しかし今年の秋は雨が多く、すっきりした秋晴れの空をあまり見れてない無い様に思う。
そんな中、お店の前の街路樹も剪定され、冬支度が完了した模様。一年が早いなと改めて思わされる。

さて、アメリカの大統領選もいよいよ大詰めで来月には新しい大統領が誕生する。どちらがなっても日本にはあまり良いイメージは無いようだけど(笑)。しかし日本の政治もあまり良い方向にあるとは言えないように思う。

日本の政治家もよく解らない輩が多い！人には厳しく自分には甘い！こんな人がやたらと目に付く。
これは政治家だけとは限らないんだけど、それでもやはり日本の為に働く政治家に於いては、そうあって欲しくないなと思う。人の上げ足は、これでもかというくらいに攻撃するのに、自分に不備があると身をひそめて騒ぎが治まるのを待ち、騒ぎが少し治まれば何食わぬ顔で居座る！この体質って変わらないのかなぁ。。。

以前読んだ記事の中に、関西大学名誉教授、谷沢永一氏の『嫉妬する人、される人（幻冬舎文庫）』の中で、谷沢氏は政治の極意について、三代将軍の知世をあずかり、幕府体制の確立した老中（政治家）の松平伊豆守信綱という人物を挙げ
「私は政治の極意とは、やることをやって、跡を消す事だと思います。それが嫉妬の対象にも、憎しみの対象にもならない唯一の方法です。足跡がベタベタと残っているようではいけません。」と述べられている。
信綱という人物は、歴史の資料にほとんど登場しない為、歴史家の研究のしようもないようなんだけど、禄高は、譜代の上限が十五万石といわれてなか、武州川越の七万五千石しかなかった。しかしこれは実績が無かったわけではなく、後世に自分の名前が伝えれられる事を拒み、経済的にも裕福さを拒み、ただただ政治という大きな舞台で、男の一生を賭けて精一杯腕を振るったからだと言われているようだ。

人には「自分をもっと認めて欲しい！」という人間の根本的な欲求があるとされる。
「無名有力」という言葉がある。これは無名だが何かを動かす力、影響力を持っているという事。その対義語が「有名無力」有名だが、全く力も無ければ、影響力も無い。

なかなか難しい事ではあるが、政治家ならば、常に襟を正して「無名有力」の人であろうと努力してほしいものだ。

(10月下旬)

政治家ってかっこいい！と思わせてくれる人がでてきて欲しいな。

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